東京ノッズル三崎製作所 尾道工場

主任 橋本

無理を通す仕事。通してナンボ。

整備屋だから直してナンボ

うちの工場には毎回、いろいろな修理依頼が舞い込んできます。整備は不具合を解決することですから。船が航海して帰ってくると、ディーゼルエンジンの噴射装置には、燃料がべったりとこびり付いているんです。PF(大型)ポンプの内側も外側もべったり。何がつらいかって、そのポンプ1点1点を洗浄する「洗い」の作業。若い頃は年中洗いばかりやっていました。部品がきれいになってはじめて正確に計測できる。そこで修理するべきかどうかが分かるんです。分解して組み立てるだけなら、誰でもできます。不具合をどう修理するか。その判断が難しい。うちは整備屋だから直してナンボ。どんな修理品も直してやるという気概でやっています。

ISO9001規格による品質管理

PF(大型)ポンプの整備で一番難しいのは計測です。ピストンは1/1000ミリ単位で計測します。外側と内側を正確に測定しないと、間隙値がでないですから。その数値にも規定があり、規定以上ならお客様に報告して、新しい部品をどうするか聞きます。1点数十万円もする高価な部品だから、こちらの判断だけでは進められないんです。尾道工場はISO9001の認証を取得しています。これは様々なトラブルの修理を国際的な品質保証規格にそって管理し、記録して蓄積するもの。同じトラブルを二度と起こさないための取り組みです。そしてもうひとつ、不具合を修理した記憶を頭の中に焼き付けておく。職人として若い人たちに伝承していくのが私たちの責任ですね。

船の出港時間は遅らさない

うちの工場はエンジンメーカーがやらない整備もやります。オーバーホールして点検し、細かい部分まで修理します。たとえば、メーカー基準では交換する部品でも再生してコスト削減に貢献する。納期が短くてできそうもない修理も、できませんとは言わない。無理でもやる。無理を通すために、どうにかしてやりきるんです。東京ノッズルには本社である三崎工場と、私たち尾道工場があります。それぞれがお客様のために連携して、ひとつの仕事をやり遂げる体制を整え、協力しています。私たちが相手にしているのは、船舶のエンジン。船は出港時間が決まっています。うちの整備が原因で遅延することは絶対に許されません。だから、どんな無理も通してしまうんです。

TOKYO NOZZLE A-SIDE

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